4.12(日)児童養護施設和白青松園体育館
(観衆309人超満員)

①15分1本勝負
〇「正義の和白戦士」セイショーン(10分24秒エビ固め)白波佑助×
※セイショーンプレス

正義の和白戦士セイショーンは、三味線の音色のテーマにのって、メキシカンのようなポンチョで登場。マスクの額には和白青松園のマークが入っている。
セイショーンが軽やかな動きで白波を翻弄を翻弄すると、客席の子供達から歓声が上がる。

白波もショルダースルーで反撃、スリーパーでつかまえ、さらにキャメルクラッチで動きを止める。

対するセイショーンはニールキック、ダイビングネックブリーカーとたたみかけるが、白波もエルボー、正面からのドロップキック、そして逆エビ固めでセイショーンをとらえる。
子供達は「セイショーン」と、自分達の居場所の名をつけた戦士に声援、それに励まされセイショーンはエスケープ。
白波はブレンバスターにいくが、セイショーンは逃れてコルバタからのDDT。ラストはセイショーンプレスでセイショーン勝利。地元の子供達の喜ぶ声を一身に受けた。

②30分1本勝負
〇田中純二(11分24秒腕ひしぎ十字固め)ショーイチ×

締込姿の純二に対して、ショーイチは、ネオンのような派手なピンクのコスチュームの対照的な姿。
最初はリストのとりあい、グラウンドとじっくりとした戦いを見せる両者だが、ショーイチは純二の顔面をひっかきサミング。
純二がアームロックで締め上げると、エスケープしたショーイチは場外に逃れ、そのまま客席に座ってリングに戻らない。
「早くせんか、こら」といらだつ純二、リングインしたショーイチは、ボディスラムをうけるとまた場外へ。そして純二をコーナーにぶつけるショーイチは、客席にもなだれ込んでラフファイトに。

リングに戻るとショーイチはキャメルクラッチ、ロープ越えエルボー、そして逆エビ固めで純二をとらえるが、純二はエスケープ。しかしレフェリーのチェックが入ってもショーイチは離さない。
純二はデッドリードライブでショーイチを投げきり形勢逆転、ランニングネックブリーカーを双方向からニ連発。
さらに純二はバックドロップ、しかしフォールをかえしたショーイチは河津掛け、そしてバックフリップを三連発。そしてミサイルキック、スタイルズクラッシュと夜の男らしからぬ実力者ぶりを見せる。

純二もブロックバスターにいくが、ショーイチそこから十字固め、しかしカウント2。
純二は箱崎浜でショーイチを投げきると、すかさず腕ひしぎで締め上げる。ショーイチはたまらずタップして純二が勝利した。

③45分1本勝負
〇阿蘇山(9分57秒ウラカンラナ)博多ぶらぶら×


入場式から人気の阿蘇山、煙を吹き上げての入場に、会場の子供達は大喜び。
続いて現れた博多ぶらぶらも、地元CMそのままの姿に、歓声が上がる。
ぶらぶらの手には、なぜか犬のぬいぐるみが。レフェリーがチェックしようとすると、それを持ったまま「ワワワン!」と吠えて茶化す。
向き合う阿蘇山とぶらぶら、しかしぶらぶらは手をそよがせてふわふわと漂っている。
そこに阿蘇山、ショルダータックル、ぶらぶらは「痛あー!」と叫んで戦意喪失、そのままリングを降りて帰ろうとする。
なんとかなだめられてリングに戻ると、「あっ!」とあらぬ方向を指差すぶらぶら、それに気をとられる阿蘇山、そこにぶらぶらが目潰し。

ぶらぶらはコーナーポストで阿蘇山の足をひっぱって急所攻撃。反対側の足を会場の子供にひっぱらせて加勢させる。

怒った阿蘇山はぶらぶらを追いかけて、リングの周りを一周する追いかけっこに。
しかしぶらぶらは途中で姿を消してしまう。
「どこにいったと?」と探す阿蘇山、いつの間にかその背後に現れたぶらぶら、子供達の「うしろー!」の声もむなしく、阿蘇山はぶらぶらのカンチョーの餌食に。
その指の匂いをかいで「くさっ!」と叫ぶぶらぶら、阿蘇山にも嗅がせ、ぶらぶらも自分でもう1回嗅いで、2人とも倒れてダブルノックダウンに。
これまでぶらぶらのペースに乱されていた阿蘇山だが、ぶらぶらをコーナーにふるとそれを追走してのラリアット、さらにドロップキック、その場飛びの万トーンと反撃開始。

対するぶらぶらも、雪崩式のバックドロップを仕掛けるが、最後は阿蘇山が巨体に似合わぬ見事な身のこなしのウラカンラナで勝利。
ぶらぶらは「カウント2やったやん!もう1回!もう1回!」と再戦をあおり、もっと見たい観客もそれに同調して再戦コールするが、最後はあっさりあきらめて、犬のぬいぐるみを抱えてふわふわと去っていった。

④タッグマッチ60分1本勝負
〇筑前りょう太&めんたい☆キッド(17分37秒エビ固め)黒影&台風3号×
※飛ぶばい
筑前、めんたいの九州ヒーロータッグには、姿を見せた瞬間から、子供達から声援が飛ぶ。
九州プロレス初登場の黒影は「なんやお前ら、せんべいとタラコで何ができるんや?大阪から来たワイが占領したる。
今日はチャリティー大会なんやてなあ。それなら、売り上げ全部巻き上げたるからな!」と、マイクでまくし立て、一気に観客を敵にする。
試合は、コールされるや否や客席になだれ込む荒れ模様に。
この時点から、子供達から筑前・めんたい組に、声援がとどまることのなく続く。

先にリングインしたのはめんたいと台風、3号はめんたいのすばやい動きを先読みして攻撃を自爆させる。
続いて筑前と黒影にスイッチ、タックル合戦となる両者、筑前が黒影を倒すと場内大歓声。
さらに、筑前の倒立からのスプラッシュには大拍手が。

めんたいも続き、フライングエルボー、トップロープ越えのフットスタンプ、と軽快な動きを見せる。
しかし黒影は、めんたいの蹴り足をとらえるとそのまま強引にマットに叩きつける。
めんたいのマスクに手をかける黒影、3号と一緒にめんたいを捕まえると太鼓の乱れうち、さらにセコンドについていたショーイチも加勢して、コーナーポストを使っての急所攻撃。筑前はレフェリーの制止にあって救出にいけない間、ひたすらめんたいは苦しめられる。

めんたいにさらに場外ではイスを使ってのラフ攻撃。そこを横で台風が傘で目隠しして、レフェリーからの目をさえぎってしまう。

リング内に戻って台風がめんたいを捕まえていると、今度は黒影が筑前を場外に投げやってのイス攻撃。

しかしめんたいが反撃してようやく筑前とタッチすると、そこから筑前は台風、黒影を2人同時にラリアットで倒し、続けざまに魔界ジェットストリームアタックと猛反撃。
筑前が黒影に強烈な張り手を見舞うと、黒影は「何が九州や!」と挑発しながらはり手を返す。
台風はめんたいにローリングクレイドル、そしてバックドロップホールドと攻め込むが、めんたいもウラカンラナや、高速ロープワークからのエルボーと、まったくひかない攻撃を見せる。


そして筑前が台風にスピアー、そしてかつぐばいとフルコースの連続攻撃。めんたいも黒影に蹴りを連打するとめんたいスプラッシュ、そして筑前の「とぶばい」と、技の競演で勝利を飾り、子供たちの大歓声にこたえることが出来た。

試合後、
筑前「今から半年前に、この和白青松園の話を聞きました。そして今回、ようやく、このチャリティー大会を開催することができました。
この天井を見てください。改築を必要としています。ここでプロレスが力になれると思い、我々がメガホンとなって、今の状況を伝えられればと思います。
今日は、いろんな報道の方たちが来てくれています。どうか、このことを支援を必要してしていることを、広く伝えてください。
そして、和白青松園の子供達。プロレス楽しかった?みんな、君たちの事を気にして、考えとうけんね。そのことを忘れないでください」
この後、園の子供達からは花束が、九州プロレスからはスポンサーに提供していただいたオリジナルハンドタオルを園の子供達にプレゼントした。

そして最後は、「青松園ば、元気にするばい!」と唱和して、大会を締めくくった。

多数のご来場・ご観戦、ありがとうございました!

