
■入場式にボクシング元WBC世界フェザー級王者、越本選手登場!
入場式に、ボクシング元WBC世界フェザー級王者の越本隆志が来場、地元福岡でボクシングシムを構えている同志として、九州プロレスにエールを送った。
■1.筋肉飛梅~飛び初め~30分1本勝負
×めんたい☆キッド(5分5秒LED)○ショーイチ
試合前のスキットに、めんたいの宿敵である中洲ヨースケが登場。
前回、めんたいのマスクを剥ぎ因縁が深まった二人。
今回は対めんたいに飲み友達だという刺客を送り込むと予告。


中洲からの刺客として登場したのは、大阪のバー「B.B.B.」を経営する内田祥一ことショーイチ。
ショーイチはめんたいの足を攻めて動きを止めようとするが、めんたいはスピードでショーイチを翻弄。
ショーイチはサミングやめんたいの顔をロープにこすりつけるラフファイトで応戦、さらにツームストンパイルドライバーと攻め込むが、めんたいはショーイチの攻撃をかわしてひらりと着地。
が、中洲がエプロンに上がりめんたいに水をぶちまけ、ひるんだところをショーイチがLEDで勝利。
めんたいは今年の初陣を勝利で飾ることはできなかった。


■2.火の国師弟vs自然災害・30分1本勝負
阿蘇山&○佐藤悠己(8分13秒ラ・マヒストラル)台風1号&×台風2号
昨年は九州プロレスに1号に始まり、20号まで襲来した台 風。
今年初上陸の1号&2号はまたもや山に接近。
迎え撃つ阿蘇山は、弟子入り志願してきた同郷の後輩・佐藤をパートナーに迎える。

台風ズは小柄な佐藤を捕まえ、奇声を上げながら集中攻撃。
それでも意地で攻撃を返す佐藤。ドロップキックで応戦すると阿蘇山とタッチ。

阿蘇山は1号と2号を投げまくり、両者を対角コーナーに追いやり往復して走ってのラリアット連続、そして万トーンと、ど迫力の攻撃。
場外にいった台風に佐藤がプランチャ、しかしかわされ阿蘇山に誤爆。

佐藤は「バカたれがー!」と叫びながら台風に食ってかかるが、台風は傘を使ってのラフ攻撃、さらに2号のローリングクレイドルに目が回ってしまう。
阿蘇山が2号を投げると、ダメージの大きい2号を佐藤がラ・マヒストラルで丸め込んで勝利。
小柄でも九州男児の意地を見せた佐藤を阿蘇山は軽々と肩に担ぎあげ、健闘を称えた。

■3.博多銘菓vs夜の男・30分1本勝負
○博多ぶらぶら(3分19秒反則)×中洲ヨースケ
※ショーイチ介入による反則

試合前のスキットで「博多ぶらぶら2009年バージョンで新登場」 の知らせが。
これまで戦っていたぶらぶら(弟)は、自分が限界であることを、海外に住んでいるぶらぶら(兄)に手紙で伝え、今回より兄がリングに立つことに。

リングに登場した2009年出荷のぶらぶらは、体にたっぷりと厚みがある筋骨隆々のごつい姿。
中洲は張り手をくらわせるが、攻撃を受けてもぶらぶらはふわふわした動きで、ダメージがあるのかどうかもわからない。
そこに業を煮やした中洲の相棒、ショーイチが介入、試合は中洲の反則負けに。

裁定が下ってもぶらぶらを攻撃し続ける中洲とショーイチ、そこにめんたいが現れ、ぶらぶらを救出。
「おい、でかいのとちっこいの。これじゃつまんないからタッグでやってやるよ!」と、中洲が自分で勝手にゴングを鳴らして、急遽タッグマッチが決定。
■緊急試合
○中洲ヨースケ&ショーイチ(8分37秒エビ固め)×博多ぶらぶら&めんたい☆キッド
ショーイチは試合開始するや、ぶらぶらを捕まえて客席階段にどんどん あがって場外攻撃。
一方中洲はめんたいを捕まえてリングサイドで暴れまわる。

リング内に戻ると、中州はめんたいにブレンバスター、そしてショーイチと同時にめんたいの顔面にドロップキックと、夜の男同士の息の合ったところを見せる。
つかまってしまっためんたいを、ぶらぶらはリングサイドで「めんたいめんたいめんたい」と応援するが、カットには入らない。
ようやく形勢逆転して逃れためんたいはぶらぶらとタッチ、ぶらぶらは中洲、ショーイチに続けざまにモンゴリアンチョップ、さらに勢い余ってレフェリーにまでチョップ、さらにはパートナーのめんたいにもチョップしてしまうトボケぶり。
ぶらぶらは、中洲組二人を投げきり、「ぶらぶらリアット」からフォール、しかしカウント2で中洲はキックアウト。
そのカウントが気に入らないぶらぶらはレフェリーに「早く入れろ」とクレーム。
するとぶらぶらを後ろから丸め込む中洲、今度は言われたとおりに高速でカウントするレフェリー。ぶらぶらは急いでキックアウトするとレフェリーに大激怒。
足四の字を決められ「ギブアップ?」と聞かれると「まいった!」と言ってしまうぶらぶら。これにはレフェリーもずっこける。

そうかと思えばぶらぶらはショーイチに強烈なボム、そこにめんたいを投げつけるファンタスティックフリップと、パワーを見せつける。

めんたいは場外のショーイチに見事なムーンサルト、しかしその間に中洲がロープに足をかけてぶらぶらを丸め込んで3カウント。
博多産甘辛タッグは夜の男組にしてやられた形となった。
試合後、マイクをとった中洲、
「おい、俺はもう、忍者とか、めんたいことか、ぶらぶらとはいいんだよ。
アホの理事長とやらせろ! 俺には大阪のマスターはじめ、いろんな人脈があるんだよ!またすげいやつ連れてくるから覚悟しとけ!」と、筑前との対戦と新たな刺客を示唆することをマイクで吐き捨てた。
■4.九州男児vs殺戮王者・45分1本勝負
×田中純二(17分57秒垂直落下式ブレンバスター→片エビ固め)○真霜拳號

真霜はCHAMPION OF STRONGEST-K、NWA認定UNヘビー級の二本のベルトを持って威風堂々の入場。
前半は両者、すばやいグラウンドの攻防、サブミッションの応酬となるが、純二は真霜のパワーに苦しめられる。
田中が真霜の膝を捕まえようとすると、真霜はそこに強烈な蹴り。
真霜、サーフボードストレッチで純二を締め上げるが、純二はそれを切 り返してアンクルロック。
さらにそれを切り返した真霜は純二の首と手首をきめる。純二、なんとかエスケープ。
そこに上から踏みつける真霜、さらにそこに膝を落とす徹底的な攻め。
純二は真霜の突進を蹴りで迎撃するとここから形勢逆転、ランニング・ネックブリーカー、ダイビングヘッドバットとたたみかける。
さらに純二は再度のランニング・ネックブリーカー、パックドロップと続けざまに攻撃。
場外に逃れた真霜は、カウントが進んでもなかなかリングに上がらない。
じれた純二は怒って「あがってこい!」と煽るが、真霜は客席に座るなどして余裕を見せ、ふてぶてしい表情。
と、真霜がすばやくリングインするとそれを追う純二、しかし真霜は反 対側がすべり降り、追ってきた純二の上からエルボーを落とす。
リング下にいった真霜を追う純二、そこで真霜は純二の背中に強烈な蹴り。
そのまま捕まえてリング下で引きづり回すとさらにもう一発。

ダメージが大きくグロッキー気味の純二、真霜は勝機と見たか、純二を リング内に戻すとそこで腕ひしぎ。
必死に逃れようと足をロープに伸ばす純二、しかしその足も捕まえてしまう真霜。
純二は残った足でなんとかエスケープ。
真霜は攻撃の手を緩めず、アームブリーカーの連続で純二の腕を壊しにかかる。
しかし純二はその三発目を凌ぎきると切り返してネックロックから一気に反撃、スタナー、滞空時間たっぷりの箱崎浜(ジャックハマー)を決め、テキサス・クローバー・ホールドで真霜を締め上げる。
さらにはコーナーに真霜をあげると、雪崩式のバックフリップ。それでもフォールは肩をあげる真霜。

四の字固めで足を攻める純二、裏返そうとする真霜、両者は足を絡めたまま顔を向き合わせて吼える。

転がってエスケープすると、今度は打撃の応酬に。
真霜、ブレンバスターにいこうとするが、純二はそれを呼んでかわすと川津掛け。
しかしここで真霜は見事な蹴り、真剣。そして垂直落下式ブレンバスターで勝利、Kの王者の貫禄を見せきった。

■5.筋肉飛梅~九州vs大阪~タッグマッチ・60分1本勝負
・○筑前りょう太&白波佑助(17分28秒飛ぶばい→エビ固め)秀吉&×タダスケ

試合前には、「大阪プロレス対九州プロレス」の文字がスクリーンに。
秀吉は大阪の天下統一は九州からやってやる!と意気あがる様子が。
筑前は、かつて秀吉と初めて出会った場所、福岡市民体育館でトレーニングする様子が。
そして「大阪プロレス、かつぐばい!」と宣言。
先行はタダスケと白波。タダスケは観客に自分への声援を煽ると、負けずに白波も声を出して自分への声援を求め、スタートから意地の張り合い。
ぶつかり合うと双方交代、ついに筑前と秀吉が対峙。
緊張感高まる中、すぐには組み合わない二人、しかし叫ぶとショルダータックル、張り手合戦と一気に遠慮のない力のぶつけ合いに。
筑前がラリアットで秀吉に打ち勝つと、即座に秀吉が筑前をぶち倒す。
スイッチした両者、白波はアームホイップでタダスケを投げるが、タダスケは白波にビッグブーツ、
そして秀吉が入ると白波に強烈な蹴り。
白波は張り手を秀吉に返すが、秀吉は微動だにしない。
秀吉は白波をコーナーに詰めるとラリアットと逆水平の連続「いつものやつ」で白波を圧倒。
続いてきたタダスケにもネックロック、逆エビと攻め込まれ、さらに秀吉にも強烈な蹴りを何発も食らい、白波は苦しい時間が続く。

白波はドロップキックで反撃すると筑前にタッチ。
筑前はリングインすると秀吉にエルボー、エプロンのタダスケも叩き落し、二人を続けざまにボディスラム。
そして秀吉をコーナーに詰めると魔界ジェットストリームアタック。
そして「かつぐばい!」と秀吉を担ぎ上げ、場内大声援、しかしタダスケがカット。

筑前は「立て、大阪!」と秀吉を煽ると両者はど迫力の張り手の応酬。
さらにはラリアットの打ち合い、そして双方走ってカウンターのラリアット、再度ぶつかり合うと筑前が打ち勝ち、秀吉が一回転。
と思いきや、秀吉は隙をついて筑前に刀狩の体制、このピンチは白波がカット。

続いて白波とタダスケがエルボー合戦。
白波はタダスケにジャンピングダブルニー、そしてドロップキックとたたみかける。
タダスケが二段式ブレンバスターのヤングバックを見せると、予想以上のパワーに客席から感嘆の声が。

白波をコーナーに押し込むと、秀吉、タダスケは連続エルボーの電車道、さらに秀吉はペディグリー、フットスタンプと容赦ない攻撃。
しかし耐え切った白波は、コーナーからのミサイルキック、これにはタダスケが一回転。
が、タダスケも自分の技WC(高角度逆エビ固め)で攻め込む。
リングインした筑前に向かって、秀吉は「けるばい!」と強烈なスライディングキック。
そして場外にいった筑前に矢のようなトペスイシーダ。
タダスケはハンマーパンチを白波に打ち下ろすが、白波はバックドロップ、ラングブロアーと負けずに向かっていく。

そして筑前が白波を放り投げ、その勢いで場外の秀吉にトペスイシーダ。
リング内では筑前がタダスケに強烈すぎるパワーボム。
しかしそれでもカウント2で返すタダスケ、これには場内から敵味方を超えた拍手が。
しかしラストは筑前が「飛ぶばい!」九州の場で九州プロレス組が勝利を勝ち取った。
試合後、握手の手を差し出す筑前。応じずその手をはる秀吉。
しかし、しばし後にこの握手にこたえる秀吉。
ほんの少しの間、両者は体を寄せ合って互いの健闘を称えた。

試合後「九州は、関西にも、北海道にも、関東にも、メキシコシティにも、ニューヨークにも負けんとです!この大好きな九州で戦っていきます!」と宣言!
最後は恒例、「九州ば元気にするばい!」五連発で締めくくった。
多数のご来場、ご声援をありがとうございました!